日焼け止めと紫外線散乱剤
前回は『紫外線吸収剤』について、少し触れました。
今回は日焼け止めに含まれるもう一つの成分、
『紫外線散乱剤(散乱剤)』について説明したいと思います。
日差しが強くなってくると日焼け止めをつける方が多いと思いますが、
紫外線吸収剤ではなくて『紫外線散乱剤』という成分でも、
お肌を紫外線から守ることができることをご存じですか?
散乱剤に使用されているのは、おもに白色の酸化物です。
みなさんも一面の白い砂浜に立つと、
「地面からの照り返し」を感じませんか?
それと同じ原理です。
散乱剤は紫外線を「はね返す」鎧兜(よろいかぶと)や
甲冑(かっちゅう)のようなもので、肌に紫外線が当たらないように、
白い酸化物がはね返してくれるのです。
酸化物には、酸化チタンや酸化亜鉛など様々ありますが、
それぞれ違った紫外線散乱のスペクトルを持っています。
紫外線にも短い波長から長い波長まで幅がありますから、
その幅の中でまんべんなく防ぐことができるように、
複数で組み合わせる工夫が大切です。
*散乱剤(4種類の複数配合)で作った日焼け止めはこちら