子供の肌乾燥にクリームを塗るのはいいの?
こどもの頃は、まだ皮脂を分泌する「皮脂腺」が発達段階なので、
「乾燥肌」の状態です。
大人でも乾燥する時はかゆみが出たり、しみたりしますよね?
乾燥肌の状態の時は、同じような症状が出ると思います。
乾燥を予防しようと、お母さんは保湿のために
クリームを塗ってあげたいと思われるでしょうが、
そこは少し我慢してみてください。
私たちの皮脂分泌は、皮脂が足りないな~と思うと出そうとします。
逆に皮脂はもう十分だと思うと出ないのです。
クリームには少なからず皮脂と同じように油分を含みますから、
皮膚に油分を与えるとどうなるでしょう。
クリームの油分で保湿され、その時の状態はよくなりますが、
自分の毛穴から出る皮脂の分泌は、
「皮脂がもう十分に足りているから出さなくていいや~」と、
なってしまうのです。
こどもの頃は、皮脂が足りないことで皮脂が必要なのだと認識させ、
皮脂腺がどんどん発達します。
皮脂腺の発達は、大人の肌になったときに丈夫な肌をつくります。
「乾燥していること」を経験させることが大切なのです。
ただあまりにも乾燥がひどい場合は、臨機応変に対応してくださいね。
クリームを塗るのが絶対ダメというわけではありません。
クリームに頼りすぎないようにしていただきたいのです。
クリームを塗る前に乾燥予防ができるのは、
「洗いすぎないこと」。
洗浄力の高い合成シャンプーやボディソープなどで洗っていませんか?
薬用せっけん使っていませんか?
洗濯洗剤使っていませんか?
洗剤は石鹸に比べて洗浄力が強いと言われていますから、
身の回りの洗浄剤を石けんに切り替えるなど、
見直してみるのもいいと思います。
乾燥がひどい時は、お風呂に入らずに温かいタオルで、
体を拭いてあげるだけでもいいのです。
大事なこどもの皮膚を守ることができるのは、大人の正しい知識です。